ov v0.31.0
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ov v0.31.0をリリースしました
Terminal PAGER releases ov v0.31.0
検索にsmartcaseオプションを追加
大文字・小文字を区別するかどうかのオプションに加えてsmartcaseを追加しました。 smartcaseでは最初の文字が大文字だった場合は大文字小文字を区別します。それ以外は区別しません。
列のカーソル移動を改善
列のカーソル移動を改善しました。驚きが少ないような動きになりました。
- 列のカーソル移動をサイクル対応にしました。左右の端までいくと反対側の端に移動します。
- 横へのカーソル移動のとき画面からはみ出すような列では次の列に移動せずに列の残りの内容を表示するように移動します。
- 列モードを終了したり、再度列モードにしたときにカーソルが現在の表示を尊重して表示するようになりました。 カーソルが画面外にあって、いきなり飛ぶような動きがなくなりました。
jump-targetにsectionを指定できるようにした
デフォルトでは、検索すると一番上の対象行が表示されますが、jump-targetを指定するとその分ずらして表示します。
jump-targetには、数字と「.」または「%」による割合指定ができました。
例えば --jump-target 1
であれば1行下にずらします。
--jump-target 50%
または --jump-target .5
であれば、画面の半分の位置にずらします。
これに加えて文字列で section
が指定可能になりました。--jump-target section
とすると、
検索結果がセクションの先頭から表示される場合はセクションの先頭から表示しつつ、検索がヒットした行を表示します。
例えば~/.gitconfig
に以下のように設定するとgit logではコミット単位をサクションとして表示して、検索するとコミットの先頭から表示できるようになります。
[pager]
diff = ov -F --section-delimiter "^diff" --jump-target "section"
log = ov -F --section-delimiter "^commit" --jump-target "section"
過去のバージョン
- v0.31.0 検索にsmartcaseオプションを追加
- v0.30.0 すべてをメモリにロードしないように変更
- v0.15.0 パフォーマンス、メモリ効率改善
- v0.14.2 キーボード、マウスの改善
- v0.14.1 column-delimiterに正規表現サポートを追加
- v0.14.0 XDG_CONFIG_HOMEに対応
- v0.13.0 view-modeの修正
- v0.12.0 multicolor, jump-targetの追加
- v0.11.1 設定名の微修正
- v0.11.0 sectionの概念を追加
- v0.10.0 reload,watchを追加
- v0.9.6 リダイレクト出力、列モードの修正
- v0.9.5 サスペンド/レジュームのサポート
- v0.9.4 マーク機能の強化、インクリメンタルサーチを追加して検索強化。
- v0.9.3 スキップ行オプションの追加
- v0.9.2 主要モジュール更新版
- v0.9.1 半画面下移動のバグ修正。goのバージョンを1.16以降へ変更。
- v0.9.0 follow,follow-all,execの各モードを追加、改善。検索とカラム選択のスタイルカスタマイズを可能にしました。
- v0.8.9 (pre)follow-mode,follow-all-modeの追加
- v0.8.1 文字の単位をCode point から Grapheme clusterに変更しました。
- v0.8.0 tcell v2にアップグレードしました。
- v0.7.1 交互に行スタイル効果適用の行がズレていたので修正
- v0.7.0 スタイルカスタマイズの改善
- v0.6.2 検索の高速化とキャンセル処理の追加
- v0.6.1 細かな修正バージョン
- v0.6.0 マウスサポート
- v0.5.0 複数のドキュメントを開く方法を変更
- v0.4.0 ヘルプ画面を追加
- v0.3.1 位置をマークする機能を追加
- v0.3.0 入力の改善
- v0.2.1 色をカスタマイズ可能にする
- v0.2.0 検索の改善
- v0.1.3 行番号モードを追加
- v0.1.2 Homebrewパッケージの追加
- v0.1.1 パッケージ自動更新の調整
- v0.1.0 ovにレポジトリ名と構成を変更。deb/rpmパッケージの追加
- v0.0.5 現在の基本機能を備えた最初のバージョン