ov v0.10.0
ov v0.10.0をリリースしました
Terminal PAGER releases ov v0.10.0
reload/watchの追加
ファイルを再読込みするreloadを追加しました。ファイルを再オープンして読み込み直します。(起動後のF5 or ctrl+alt+l)
標準入力等のパイプ経由の場合は、それまで読み込んだ入力をリセットして、そこから読み込みを開始します。
watchは指定したn秒毎にreloadを繰り返します。watchの指定はオプション--watch n
または起動後のF4 or ctrl+alt+wで指定して開始します。
例えば/proc/meminfo
等の特殊ファイルに対しても使用できます。
終了時の出力を改善
ov終了時に表示している画面を再現するように出力できます(画面をクリアせずに終了の要望がきますが、その代替としての機能です)が、less
の場合はその時点の画面ではなく、それまで表示した画面を残して終了できます。
less
とまったく同じ機能はできませんが、さかのぼって出力させておきたい場合があるときのために出力範囲をできるようにしました。
オプションの--exit-write-before
と--exit-write-after
で指定できます。--exit-write-before
を多めに指定しておけば、画面をスクロールした後そこまでの行まで先頭から出力できるようになります。
また逆に--exit-write-after
を3行等少なく指定すれば、現在表示している画面の上から3行目までのように少なく出力できます。
これは起動した後終了するときにctrl+q
で終了しようとするとその前に範囲指定できます。
WriteAndQuit Before:After: 1000:0 のようにすると1000行遡って(1000行に満たなければ先頭)出力します(Afterの0は画面下限を意味します)。
WriteAndQuit Before:After: :3 とした場合は、現在の画面を3行のみ出力します。
描画速度の改善
環境によって表示が遅い場合があるようなので、描画速度を改善しました。
ov
はunisegを使用して1文字を判定しているので、Unicodeの結合文字に対応していない他のソフトに比べて遅い場合があります。それでも大抵の環境では気づくことはない速度で描画できていると思います。
過去のバージョン
- v0.10.0 reload,watchを追加
- v0.9.6 リダイレクト出力、列モードの修正
- v0.9.5 サスペンド/レジュームのサポート
- v0.9.4 マーク機能の強化、インクリメンタルサーチを追加して検索強化。
- v0.9.3 スキップ行オプションの追加
- v0.9.2 主要モジュール更新版
- v0.9.1 半画面下移動のバグ修正。goのバージョンを1.16以降へ変更。
- v0.9.0 follow,follow-all,execの各モードを追加、改善。検索とカラム選択のスタイルカスタマイズを可能にしました。
- v0.8.9 (pre)follow-mode,follow-all-modeの追加
- v0.8.1 文字の単位をCode point から Grapheme clusterに変更しました。
- v0.8.0 tcell v2にアップグレードしました。
- v0.7.1 交互に行スタイル効果適用の行がズレていたので修正
- v0.7.0 スタイルカスタマイズの改善
- v0.6.2 検索の高速化とキャンセル処理の追加
- v0.6.1 細かな修正バージョン
- v0.6.0 マウスサポート
- v0.5.0 複数のドキュメントを開く方法を変更
- v0.4.0 ヘルプ画面を追加
- v0.3.1 位置をマークする機能を追加
- v0.3.0 入力の改善
- v0.2.1 色をカスタマイズ可能にする
- v0.2.0 検索の改善
- v0.1.3 行番号モードを追加
- v0.1.2 Homebrewパッケージの追加
- v0.1.1 パッケージ自動更新の調整
- v0.1.0 ovにレポジトリ名と構成を変更。deb/rpmパッケージの追加
- v0.0.5 現在の基本機能を備えた最初のバージョン