psql
PostgreSQLのクライアントツールであるpsql
は結果を表示するときにPAGER
を利用できます。
PSQLのPAGERを設定するも参照してください。
psql
psql
は、結果を表示するときに最初の行にヘッダーとして列名が表示され、その下に列が|
で区切られて表示されます。
ov
を利用すると、ヘッダーと列を指定することで、より見やすく表示できます。
PSQL_PAGER
は、psqlの出力結果を表示するためのページャーを指定する環境変数です。以下は、PSQL_PAGER
の推奨設定例です。これらの設定により、結果が見やすくなり、効率的にデータを確認できます。
ヘッダー1を指定(-H1
)、列の区切りに"|“を指定(-d "|"
)、カラムモード)-C
)を設定します。
画面に収まる場合は、ページャーを終了します(-F
)。
列の色を変える(--column-rainbow
)のもオススメです。
また、v0.37.0から追加された列の整列をする--align
オプションを利用すると、列の縮小もできます。
PSQL_PAGER='ov -F -C -d "|" -H1 --column-rainbow --align'
psql
の表示をカスタマイズするために、ov
の設定ファイルconfig.yaml
を使用します。config.yaml
はホームディレクトリの.config/ov/
に配置し、以下のように設定します。
StyleHeader:
Background: "#23274f"
Bold: true
StyleColumnHighlight:
Foreground: "lightcyan"
Reverse: true
StyleAlternate:
Background: "#2a2a2a"
watch(PostgreSQL 15)
PostgreSQL 15からはwatch
が利用できます。watch
は、指定したコマンドを定期的に実行し、その結果を表示するツールです。これにより、データベースの状態をリアルタイムで監視できます。
PSQL_WATCH_PAGER
には以下の設定を推奨します。
これにより空行で区切られた最後のセクションを表示し続けます。
PSQL_WATCH_PAGER='ov --follow-section --section-delimiter "^$"'
expanded output (\x)
拡張出力(\x)で表示のときには、レコード区切りをセクション区切りとして扱うと、レコード区切りでスクロールするため、見やすくなります。以下のコマンドで拡張出力モードを有効にできます。
PAGER 'ov -F --section-delimiter "^-"'
(\x)と\watch
を組み合わせることもできます。
unaligned (\a)
psql側で\a
を指定して、アラインメントなし(列を揃えない)表示にしてもov
の--align
オプションを指定することで列を揃えることができます。以下のように、psql
でアラインメントなしモードを有効にします。
PSQL_PAGER='ov -F -C -d "|" -H1 --column-rainbow --align'